Ethiopia Chelchele, Natural

【ちょっと深堀りのお話】

エチオピアは単一農園が少ない

あんまり見かけないよね、エチオピアの単一農園。
それもそのはず。エチオピアでは、自宅近くに生えているコーヒーの木から実を収穫して近所の精選所に持って行き、生活の足しにするという文化が古くから根付いていました。
またエチオピア政府も、長年大規模農園よりも母数の多い小規模農業従事者を支援する政策を採っていました。
そうした背景から、エチオピアでは小規模農業従事者を主体とした生産体制が敷かれている、世界のコーヒー生産地の中でもかなり珍しい土地だったりします。
コーヒー発祥、エチオピアならではですね。

今回のコーヒーはそんなエチオピアで小規模事業者の方々が栽培したチェリーをドゥラ マゾリアウォッシングステーションという場所で加工したナチュラルプロセスのコーヒー。
アフリカンベッドで15〜18日と少し短めの乾燥期間で、適宜撹拌を加えることで過発酵を防ぎ、適度な華やかさを出していきます。
日差しの強い12〜15時の間や夜間は遮光カバーをかけてチェリーを日差しや夜露から守る徹底ぶりは味にもしっかりと表れています。